FC2ブログ

Julia Kerry

認知症の母とレスキューされた老犬との日々・・・仕事。 

07月« 2020年08月 /  12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09月
BLOGTOP » 介護生活 » TITLE … ちょっと切なくなります。

ちょっと切なくなります。

         母は認知症の進行が加齢と共に動作も緩慢、

                特に歩行とバランス感覚に顕著に現れています。




例えば着替え介助の時、

「お母さん、これ持ってて」 とズボンを上に上げるとき、

洋服の裾をたくし上げて片手で持っていてもらいますが、

今はもう、

空いたもう片方の手で何かに摑まって身体を支えなければ、バランスが取れません。


歩いている時も握っている私の手が杖代わり、あるいはバランスを取るための支え。




なのに、母は私が脱いだ靴を、室内履きを、

自分のものも一緒に玄関先につま先を向けて揃えて並べます。


ゆっくりとかがんで並べます、かがむのにちょっとしんどそうに

「 どっこいしょッ 」 と。





認知症よって頭の中が

私が自分の産んだ娘であることも

食べ物の名前もなんであるかも、食べていいものなのかも

ベッドで眠る時、枕を見てもそこに頭を乗せるものなのかも

何もかもわからず、認識できず、すっかり削ぎ落とされている

その母が昔自分がやっていた事、きちんとした事をやろうとする。



その頭の中に残されたものが

玄関は綺麗にしておくもの、靴はつま先を入り口に向けて並べるものという

動物にはありえない、人間だからこそ培われた礼儀という社会性を見せる母に

    私はちょっと切ない・・・・

                (いいんだよぉ~ もうそこまでしなくてもぉ~ と)






私はその時、丁寧にお礼を言います。

「あら~お母さん、やらせちゃって申し訳ないですねぇ~。

助かります、ありがたい。

ほんとにご丁寧にありがとうございます。」
 と心を込めてのこのセリフ。


私の真顔の丁重さに母は時々照れてます。

あるいは何ンでお礼を言われているのかわからなくて、キョトンとします。




         私は母が転倒しないように見守りながら、母にやってもらいます。
          
         母に残された母らしさのために。


               

                人気ブログランキングへ
             ブログランキング参加中
                   クリックお願いします





*** COMMENT ***

COMMENT投稿

管理人にだけ読んでもらう